ことば音楽療法は歌って発話を導きます。
音楽はリズムと音で成り立っています。
ことば音楽療法のリズムは、2拍フレーズ、いわゆる337拍子のリズムを用いることを紹介しました。
今回は、音階についてです。
ことば音楽療法の音階は、わらべ歌の節(旋律・メロディー)である陽施法を用います。
ラ ソ ミ レ シ の音階を用います。
この5音音階のうち、ラソミの3音を使います。
わらべ歌の音階であるラソミの音を用いて、日本語のアクセントを表します。
「日本語のアクセントは、音の高低による抑揚アクセントであり(英語などは強弱アクセントである)、言葉の中にふし(旋律)の要素が内在している(「ミュージカルアクセント」とも言われる)。」引用「歌う日本語練習帳 言葉をふやす音楽療法 p18」堀田喜久男著
抑揚アクセント(「ミュージカルアクセント」)である日本語のアクセントをわらべ歌の音階であるラソミで表現し、発話を導きていきます。
ことば音楽療法の音階を用いた歌は、日本語の言葉歌となります。
歌うと、言葉を発していることになります。
日本人に親しみのある聞き慣れたわらべ歌のリズムと節で、
楽しく、そして自然と言葉が学べることができます。
わらべ歌は子供のための歌です。
発語前のお子様や発話が苦手なお子様の言葉のレッスンには、
ことば音楽療法のメソッドは適しているといえます。
参考文献
「言葉遊び歌」が発語を促す 堀田喜久男著
「発語を促す音楽療法 歌にのってことばが出せたよ」堀田喜久男著
「障害児の言葉の音楽療法 Japanese Intonation Therapy」堀田喜久男著
「超イラストで語彙を増やす つながりことば歌」堀田喜久男著
「歌う日本語練習帳 言葉をふやす音楽療法」堀田喜久男著