ことば音楽療法のプランに、数え歌があります。
歌いながら、同じおもちゃをトレーに並べて行きます。
子供に一つずつアヒルを持たせ、別のトレーに並べさせてゆきます。
「アヒルが、いーち」
「アヒルが、にー」
「アヒルが、さーん」
10個並べ終えた後「全部でアヒルが10います」と歌い、
そして、アヒルを指さしながら、数を数えます。
「いちー、にー、さーん、しー、ごー、ろく、ひち、はち、きゅー、じゅ」
京阪系アクセントでは、この数えそのものが数え歌になっています。
ラソミの音階では
(ラソ、ミ、ラ、ソ、ラ、ラソ、ラソ、ラソ、ラソ、ラ)となります。
数を数え終えたら、次に、元あったトレーにアヒルを戻します。
「アヒルがいーち」
「アヒルがにー」
「アヒルがさーん」
戻し終えた後、
「アヒルを全部なおした」と歌います。
今回は簡単に説明しましたが、日本語には数詞がたくさんあります。
リンゴは、個。バナナは本など。
ことば音楽療法には数詞の歌もありますので、練習もしてゆきます。
下記のトレーは普通のトレーですが、
レッスンでは、10個の仕切りのあるトレーか箱を使います。
数字カードも用います。
あらゆる感覚を通して、数の概念を習得してゆきます。
椅子に座り、机に向かい、数え歌を聴きながら、歌いながら、数字カードを見ながら、おもちゃを見てそれを持ち、そしてトレーの所定の場所を確認しそこに置く。
発話が苦手な子供たちは、並べるのことが上手で、数が好きな子供が多いです。
得意で好きなことを通して成功体験を増やし、自己肯定感や自己有能感を通して、
学ぶことが大好きだと感じてもらえるように導てゆきます。
ラソミの音階で歌い、楽しい時間を通して、さらに強化してゆきます。
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